不整脈
ドキドキする、脈が飛ぶ、息切れ、めまい、胸が苦しい、気を失うなどの症状がある場合、不整脈が原因かもしれません
心房細動は加齢とともに多くなります。近年の高齢化社会に伴い、その人数は増加しています。
心房細動を放置すると心房内に血液が停滞し血栓ができやすくなります。血栓が脳の血管につまり脳梗塞を引き起こします。心房細動が原因の脳梗塞は他の疾患で起こる脳梗塞よりも予後が悪いと言われており、抗凝固剤による脳梗塞予防が大事なのです。
めまいや息切れ、胸痛(胸が苦しい、重い、締め付けられる)などの症状が気になるという方は、不整脈が原因の恐れがあります。
不整脈の検査方法
1.24時間心電図(ホルター心電図)
電極(シール)を貼付し、24時間の心電図を記録する方法です。
この検査の最大の利点として、不整脈を複数の方向から観察できるので、不整脈の起源が分かることがあげられます。
ただし、記録時間が24時間ですので、その間に不整脈が出なければ記録ができない上、装着中は入浴ができません(シャワーは可能)。
2.Heartnote(JSR社)、ePatch(Philips社)
通常は24時間心電計を装着して検査しますが、週に1〜2回といった低頻度の不整脈は記録できない可能性があります。このような不整脈を検査するために当院では長時間ホルター心電計を導入しています。前胸部に貼付するだけで、Philips社のePatchでは最大5日、JSR社のHeartnoteでは最長7日間の心電図を記録することができます。これに伴い、これまでの検査では見つからなかった不整脈が検出されたり、手術後の再発の有無を詳細にフォローしたりすることが可能となりました。
また、防水性能も携わっており、半身浴が可能です。
ただし、1方向からしか不整脈を検出できないので、不整脈のあり・なしの判定はできますが、不整脈の起源までは分かりません。
Heartnote(JSR社)


ePatch(Philips社)

